「終戦のエンペラー」という映画が上映されています。
テレビコマーシャルでも時々目にしたので、ご存知の方は多いと思います。
第二次世界大戦、日本の敗戦後、マッカーサー率いる進駐軍が昭和天皇を初めとする国家の指導者たちの戦争責任を調査していく姿を描いています。
この戦争責任者の調査の中で最もクローズアップされるのは、戦争開始に至るまでの天皇の発言能力であり、責任能力でした。
映画では、日清・日露、次いで一次世界大戦に勝利し、列強と肩を並べたと思わずにはいられない日本人の淡い興起と、独走する軍部に追従した開戦への御裁可に戦争責任を課せられるのかが焦点となっています。
アメリカ議会の天皇の処刑に反対意見を持つマッカーサー元帥は腹心フェラーズ准将に調査を命じ、日本の開戦へと至った謎を丹念に解き明かしていきます。
終盤、天皇とマッカーサー元帥の会見写真を撮る場面は、教科書にも載っていたので有名です。
開襟の平軍服に、両手を後ろに回したリラックスした姿に比べ、マッカーサー元帥の肩ほどしかないモーニング礼装の天皇の緊張した姿は、大変ショッキングであったことは間違いありませんが、天皇の発したマッカーサー元帥へのお言葉が、その場に居た人たちに深い感銘を与えたことが映像化されています。
映画って本当に素晴らしいものですね!!!