今日は、台風一過、素晴らしい秋晴れになりました。
一方、先週の台風26号は日本中に大きな爪痕を残しました。
伊豆大島の記録的な大雨から発生した崖崩れは、多くの死傷者を生み、いまだ多くの行方不明者の捜索が続けられています。
台風によって発生した大雨という自然現象と、伊豆大島という活火山島の長年堆積した火山灰と地表との間に大量の雨が入りこんだための地表滑りという物理的自然現象の発生と、自然には何の故意も思惑もありませんが、怒りの矛先を向ける場所のない島民の方々の無念や悲しみは推し量ってもなお余りあるものがあります。
南房総地域は、洪水や崖崩れによる災害があまり発生しない地域ですが、今回の台風では、記録的な強風によって建物などに数多く被害が発生しました。
当社関連の事例としても、雨樋の外れ、屋根瓦のズレ、アルミテラスの損傷など、房総半島全域においても近年稀にみる被害状況でした。
工事中の物件についても、台風の予報に合わせて、仮設足場の倒壊予防のために養生シートの取外し、再取り付けを行いますが、今年ほど頻繁に行った年は記憶にありません。
南太平洋上に、海水温の上昇によって自然発生した台風の多くは、沖縄諸島を皮切りに、日本列島を舐めるように通過していくルートを通ります。
毎年起こる自然現象ではありますが、「何十年ぶり」とか、「気象庁観測史上」とかいう記録的な自然現象がこのところ度重なっています。
自然に対して、私たちはどう準備しても準備万端とはいきません。
このままいくと考えられる対応をしても、自然は許してくれないのではないかと思ってしまうのは無理からぬことかもしれません。