文藝春秋6月号に「渋沢翁の経済哲学」と題し
清水建設社長の巻頭随筆が掲載されていました。
日本資本主義の父と謳われた渋沢栄一翁は
自身の設立となる第一国立銀行を清水建設二代当主
清水喜助に請負わせるなど関係が深く、
清水喜助への信頼は絶大だった。
三代清水満之助が急逝すると、
後継の四代清水満之助が未だ八歳であった為、
後見の万之助夫人に懇願され、相談役に就任し、
万之助の甥の原林之助を支配人に抜擢して
民間建築分野に力を注ぐ営業方針を定めた。
「引き受ける工事を親切に為し、
我が家を作る以上に注意して
正直に勉強すれば段々と顧客も増え、
事業は繁栄していくものである。」
私たち、民間建築に携わる者はもちろん、
あらゆる事業者に当てはまる、
顧客満足・顧客第一の考え方であり、
事業繁栄への原理であるように考えます。